ポテトチップス・ラブ

ポテトチップスについてのブログです

プライドポテト第2弾は上品な和風チップスでおいしい

コイケヤから「湖池屋プライドポテト」の新商品が発売になりました*1
今年2月に第一弾が発売されてから*2長らく品薄状態が続いていたプライドポテト。さらにジャガイモの不作によって4月頃からコイケヤも主力商品メインの展開となり、長らく「新商品」自体がでていませんでした。
そして、ようやくジャガイモの安定供給の目処が立った、というところで出して来た新商品が「プライドポテト」の新作って熱い。もしかしたらもっと早く出る予定だったのかも、なんて思ったりもしますが、2017年のポテトチップスロス期後に輝く、希望のようなニュースだなと感じています。
さらに!コイケヤオンラインショップでは、発売に先駆けて「さきどり便」というものが用意されていたんです。
つまり店頭に並ぶより早く、確実にゲットして新作ポテトチップスが食べられる。
ポテトチップスファンにとってこんなにありがたいことってあるでしょうか…。最高です!


プライドポテト第2弾は「手揚げ食感」

「KOIKEYA PRIDE POTATO 手揚食感」シリーズでは、素材、皮の剥き方、洗い方、揚げ方、厚さ、油の種類、仕上げなど、まるで料理を作るように理想のおいしさを追求する 「KOIKEYA PRIDE POTATO」の精神を継承しながら、手作業でじっくりと丁寧に揚げられていた、創業当時のポテトチップスのような絶妙な食感を実現しました。
https://koikeya.co.jp/news/detail/850.html

手揚げ食感は、食べた瞬間にわかる、「いつもの」ポテトチップスとはかなり食感の異なるポテトチップスでした。
しいて言えばコイケヤの頑固あげに近い、独特の「バリボリ感」があるチップスだと思います。分厚くて噛みごたえもあるんだけど、決して堅いわけではない感じ。噛みしめるごとに、芋のうまみがじんわりとひろがっていきます。
ちなみに通常のポテトチップスは「パリザク」、カルビー堅あげは「ガリザク」、チップスターは「パリパリ」みたいな感じかな…。ポテトチップスオノマトペも今度まとめて考えてみたいです。

味は2種類

プライドポテト第2弾は、「長崎平釜の塩」味、「柚子香るぶどう山椒」味の2種類展開。
「長崎平釜の塩」味は、ほのかなだしの旨みがシンプルな塩味を引き立てる、芋のおいしさを感じる上品なポテトチップスでした。
これはこれでおいしかったし、定番にしたい味なんだけど、私が好きだったのは断然「柚子香るぶどう山椒」味!
頑固あげにもちりめん山椒味があったんですけど、正直私はこちらの方が好き…。
ゆずの香りが山椒のキリリとした辛味とぴったりあっていて、後味がすっきり。和食の、ポン酢と山椒をあわせたときのような雰囲気でしょうか。お菓子というより料亭で出てくるポテトチップスという雰囲気でした。
山椒がこんなにポテトチップスとあうとは思わなかった…。というか山椒自体の魅力を再発見した気持ちです。
和風の「辛い」ポテトチップスって今までわさびが主流だったけど、今後山椒味はやるんじゃないかな!と思いました。


今月から、コイケヤカルビーともに新商品が目白押しです。
いや~ポテトチップスって本当に楽しいですね!

プライドポテト第2弾はもちろんオンラインショップでも買うことができますよ!
shop.koikeya.co.jp

*1:2017年9月4日より全国コンビニエンスストア、2017年9月18日より全国スーパーマーケット等で発売とのこと

*2:http://ichinics.hatenablog.com/entry/2017/02/08/232751

ピザポテトロスにオススメしたい新商品

昨年8月、台風の被害を受けた北海道でコイケヤの工場が被災しましたが、この台風の影響で今度はジャガイモの不作が明らかになり、先日、ついにカルビーコイケヤが一部商品を休売・終売するという発表をしました。
休売はともかく、ショックなのは終売商品です。
特にカルビーのご当地チップスの終売が目立ちますが、グラムによって残る商品もあるので慌ててはいけませんね!

nlab.itmedia.co.jp
makernews.biz

そして重要なのが、ポテトチップスの賞味期限は製造日から4か月ということです。*1
最近では工場直送などの商品展開が楽しかったので、じゃがいもの不作は非常に残念ですが、やはりできたてのポテトチップスが一番おいしい。なので、個人的にはむこうひと月分以上の買いだめはおすすめしません。

これでしばらくカルビーコイケヤともに主力商品メインの展開になり、新作展開はなくなるのかなと思うと寂しいですが、いずれじゃがいもが豊作となった暁には、きっと休んでいた商品の復活や、満を持しての新商品が展開されるのだと思うととても楽しみです。

ピザポテト好きの方におすすめしたい「ひとくちDELI」

休売商品の中に、人気商品「ピザポテト」が入っていることでショックを受けている方も多いと思いますが、このピザポテトを好きな方にオススメしたい新商品がコイケヤの「ひとくちDELI」です。
koikeya.co.jp
ドンタコスシリーズなので、ポテトチップスではないのですが、これ、ピザポテトの最大の魅力でもあるメルトフレーク(チーズソース)製法と似ていて、ドンタコスにチーズがかかっている商品なんですよ…!
「ひとくちDELI」という名前からして女性向けっぽい雰囲気を漂わせていますが、とにかく濃厚なので食べた印象は「ドンタコスデラックス」っていう感じです。
ポテトチップスとコーンスナックはあくまでも別物ですが、ピザポテトが見つからないときに、ちょっと試してみて欲しいなと思いました。

来期のじゃがいもの豊作を祈ります…!!

湖池屋のプライドを感じる「コイケヤ・プライドポテト」発売!!

コイケヤプライドポテトの発売を知ったのは、昨年12月に公開されたこちらの記事でのことでした。
toyokeizai.net

「だが、スナック菓子全体の市場が3000億円弱(日本スナック・シリアルフーズ協会などの調査、出荷額ベース)ともいわれる中、過半を握るのは業界のガリバーであるカルビーで、湖池屋は2位だ。
(略)
豊富な販促費やコンビニ向けのPB(自主企画品)などでマーケットを制圧するカルビーに対して、湖池屋はこの数年、辛酸をなめてきた。」
http://toyokeizai.net/articles/-/147522

ポテトチップスの量産に日本ではじめて成功したコイケヤが「湖池屋ポテトチップス」を発売したのは1962年のこと。1975年に「ポテトチップス」を発売したカルビーよりも13年も前のことになります。
しかし長らくコイケヤには2番手のイメージがついていて、ポテトチップスファンとしては、もちろんカルビーコイケヤも大好きなのですが、悔しいだろうなぁと思うこともあったのです。

しかし2015年のカラムーチョ30周年のあたりからコイケヤの新商品攻勢が熱くなってきて、さらにオンラインショップも開始。オンライン限定で発売された「今金男しゃくのり塩」は私の人生ベストのり塩に今も輝いています…。
そしてついに「プライド」を冠した新商品の発売、となれば期待は俄然高まります。

ラインナップは「秘伝濃厚のり塩」「松茸香る極みだし塩」「魅惑の炙り和牛」の3種類。
プレミアム感のある三角形パッケージは、カルビーポテリッチ初代の金色パッケージを思い出しますね。

あのときカルビーが「うましお」で勝負をかけたところに、コイケヤは代名詞でもある「のり塩」を入れてくる。こういうところが熱い…!


そんなわけでとっっても楽しみにしていたコイケヤプライドポテトがついに発売になりました!!
まずは3種類を食べた感想から。

「秘伝濃厚のり塩」

緑のパッケージはのり塩です。
まずは全商品に言えることなのですが、やはり新商品はチップスが新鮮でおいしい!食べるなら俄然今です!
あと通常ラインナップと比較すると全体的にチップスが薄く小さめなので、食べやすいと感じる人も多いのではないでしょうか。
そしてコイケヤののり塩は本当に海苔の風味が生きていておいしいですね。とはいえ、通常ののり塩とはまた違う味つけで、ほのかに唐辛子がきいているところが、和風なパッケージに似合っていていいなと思いました。

「魅惑の炙り和牛」

ポテトチップスでビーフ系(肉エキス系)フレーバーを定番商品にしているのは現在ヤマヨシだけだと思います。けれどコイケヤには長年愛され続けている定番商品、「コイケヤスコーン和風バーベキュー味」がある。
この赤色担当「魅惑の炙り和牛」味は、和風バーベキューから甘みを抜き、黒胡椒で味を引き締めた大人っぽい味のポテトチップスでした。
けして味が濃い感じはしないのに後をひくおいしさです。

「松茸香る極みだし塩」

袋を開けた瞬間に思わず深呼吸をしてしまいました。とてもおいしい匂いがするポテトチップスです。
和風だし系のポテトチップス好きなんですけど、これはだし味の中でも最高級ですよ…というのが匂いからも伝わってくる。
そして味も上品…。濃いわけじゃないのに、一枚食べて、しばらく口の中に風味が残る。とてもおいしいポテトチップスでした。


というわけで3種類ともに、並々ならぬ気合が感じられるおいしさでした。
どれもおすすめですが、他にない味のポテトチップス、ということであればまずは「松茸香る極みだし塩」をおすすめしたいと思います。私が買ったコンビニでもこれが1番減っていました。やっぱり松茸ですしね!
しかし、こんなにプレミアム感があるのに定価148円(税抜)というのも嬉しい。
コンビニ用のポップ付で3つ並べられてるところをみると、祭がはじまった感じがして俄然盛り上がります。
いや~ポテトチップス棚に動きがあるとすごく楽しいですね! これからのポテトチップス各社の活躍を本当に楽しみにしています。

とりあえず3袋あっという間に完食してしまったので、おかわりいってきます!

 アツギリ贅沢ポテト/しお味&3種の濃厚チーズ味

先日、日課のコンビニ棚見学をしていた時のこと。
そこに見かけないロゴを発見した私は息をのみました。コンビニエンスストアのスナック棚のレギュラーメーカーは長年不動の布陣です。そこに新規加入し、しかも新作2フレーバー面出しされる新人とは…!?あ、でももしかして海外のメーカーという可能性もあるな!
そんなことを思いながら手にとった「アツギリ贅沢ポテト」。そして裏面を見て、なるほどなと納得したのです。
そう、YBCとはヤマザキビスケットのことだったのです。
長らくアメリカのナビスコ社のブランド製品「リッツ」や「オレオ」を販売していた「ヤマザキナビスコ」は、今年の9月にライセンス契約の終了にともなって社名を「ヤマザキビスケット」としました。それにともない、マークもナビスコの三角マークから「YBC」のロゴマークへと変更していたのですね。
リッツがルヴァンになったりという話題は耳にしていたものの、これまでポテトチップスにはあまり力をいれていないような気がしていたので(すみません)こんな早くに新商品を打ち出してくるとは意外でした。

フレーバーについて

3種の濃厚チーズ味はチェダー、カマンベール、ゴーダの3種類のチーズクリームで味付けされており、名前の通り濃厚なのですが、チップスの口どけがよいせいかさっぱりした後味が印象的でした。
しお味は、ほんのりコンソメっぽい味がするな、と思ったらチキンブイヨンとマッシュルームエキスのパウダーが入っているみたいです。これがすごくおいしい!!
個人的にはこのしお味は他メーカーにはない系統の味だなと思いました。おいしい~!

チップスについて

ナビスコ時代には「ポテトチップス」「ポテリシャス」などのシリーズがあり、このアツギリ贅沢ポテトは波形カットなどもポテリシャスに近いと思います。
ただ、同じ波形の「夏ポテト」などの歯ごたえとはまた違う、ざくざくしつつほろっと口溶けのよい食感。他社商品だと、コイケヤの「ワッフルカット」にちょっと近いように感じました。

まとめ

「アツギリ贅沢ポテト」という名前にもある「贅沢」推しは、ルヴァンなどを抱えるYBCのイメージ作りの一環なのかなと思っています。
できればカルビーコイケヤ、ヤマヨシに継ぐ、定番レーベルを持つメーカーになって欲しいなという思いもあるので、「贅沢ポテト」を期間限定で終わらせずにシリーズ化するとか、ポテリシャスを復活させるなどの、YBCといえばこれ!っていうのができるといいなあなんて思っています。
ともかくYBCになって初のポテトチップス新作はめでたい!しかもおいしい!ということで今後も楽しみです!

私の好み度

チップス ★★★★☆
フレーバー★★★★★(特にしお味)
レア度  ★★★★☆(今のところニューデイズセブンイレブンでみました)
価格   ★★★★☆(贅沢と冠していますが他メーカーの通常ラインとおなじくらいです)

23年ぶりの“新ムーチョ”わさムーチョがおいしい!

今月、コイケヤからムーチョシリーズの新作「わさムーチョ 旨わさび味」が発売になりました。
カラムーチョとすっぱムーチョに続く、なんと23年ぶりの新ムーチョとのことです。
これまでにも「うまっ!ワサビ味」や「絶品わさび味」、北海道限定の「山わさび味」などがカラムーチョから出ていましたが、今回ついにソロデビューとなった「わさムーチョ」、これがとってもおいしかったです。

今回はスティックタイプを食べてみたのですが、わさび独特の清涼感のある辛味はかなりの再現度。個人的にはもう少しツンと鼻に抜ける感が欲しい気もしましたが、あくまでも「辛いけど勢いよく食べられる」範疇におさまっているともいえます。

そして、その辛味が高音だとしたら、それを支える低音のごとき働きをしているのが「旨わさび味」の「旨」部分、そう、肉エキスです…!
原材料を見ると、牛、鶏、豚すべてが入っています。辛い、旨い、辛い、でもくどくない!さっぱりハーモニー。

わさび系の定番といえばヤマヨシの「わさビーフ」ですが、わさムーチョはわさビーフよりもわさび感が強く、旨みはあくまでもサポートのように感じました。
個人的に、ヤマヨシの通常ラインナップのチップスは薄いと感じているので、ムーチョシリーズの特にスティックタイプで、ざくざくとわさび味が食べられるのは嬉しいです。

アレンジするなら?

もちろんそのまま食べてもいいのですが、少し砕いてポテトサラダに混ぜこんでみてもおいしかったです。それから卵かけご飯へのトッピングもなかなかでした。
今度はチップスタイプを砕いてチャーハンに入れたりもしてみたいです。

そんなわけで、できれば定番商品になるといいなと思った新作でした。
おすすめです!

私の好み度

チップス ★★★★★
フレーバー★★★★★
レア度  定番化なるか?
価格   ★★★☆☆(スティックタイプ)

prtimes.jp

じゃがいも心地が帰ってきた!


ヤマヨシ「厚さ2.0倍」、明治「じゃがまま」、カルビー「ほんじゃが」そしてコイケヤの「じゃがいも心地」と、ギザギザタイプとはまた違う「厚切り」ポテトチップスが定番となりつつある近年ですが、コンスタントにコンビニに並ぶ商品はが少なく、厚切りファンとしては寂しい日が続いておりました。
そんなところに再発売されたのがコイケヤ「じゃがいも心地」!
昨年の9月に発売されまして、そのラインナップにバター醤油味があると知ったときはいてもたってもいられず、仕事で取材に出たついでにコンビニに寄ったのも良い思い出…。

今回の発売も昨年と同じく「こく旨塩味」「バター醤油味」の2種類です。

チップス

大きさにはかなりバラつきがあり、かなり大きいものもあるので食べにくいと感じる人もいるかもしれません。厚さ的にはヤマヨシの2.0ほどの歯ごたえはないですがじゃがままよりは厚い、という感じでしょうか。
何といっても発売したてなのでたいへんおいしい!買うなら今です!

フレーバー

バター醤油味は、カルビーの「北海道バターしょうゆ味」より若干甘みのあるバター醤油味です。焼きとうもろこしの醤油のイメージ。でも昨年の印象より好きかもしれない。
こく旨塩味は、けっこうしょっぱいですが、この厚切りには合っていると思います。繰り返し食べるならこちらかな?

そのほか

コンビニエンスストアだけでなくスーパーでも展開されているのでしばらくは安定供給だと思われます。
1袋60gで、1枚が厚いので量は少ないと感じるかもしれませんが、食べごたえあるので1袋はこのくらいでいいかもしれない。

ともかく、コイケヤさんが「じゃがいも心地」のレーベルを一度限りのものにしないでいてくれたのが嬉しいです。
毎年この時期に出る、秋の風物詩みたいになったらいいなと思いました。
ポテトチップスラブ!

koikeya.co.jp

私の好み度

チップス ★★★★☆
フレーバー★★★★☆
レア度  ★★★☆☆
価格   ★★★☆☆

ついにでた!カルビーの成型ポテト「ポテトチップスクリスプ」を食べました

日本のコンビニエンスストアでは長らくナビスコチップスター」ブルボン「プチシリーズ」そして「プリングルズ」の三つ巴だった成形ポテトチップス界に、ついにポテトチップスの王者カルビーが参戦です。
最初に言い訳を書いておくと、私は圧倒的にポテトチップス派であり、成型ポテトチップスはポテトチップスとは別ジャンルと考えているのですが、やはりカルビーが動いたとなるとそれはそれで気になる。

そんな「ポテトチップスクリスプ」が、当初の発売予定から1年延期となり、ついに今月から北海道で先行販売がはじまりました。
北海道先行発売か……!!とガックリきていたところに、「北海道に行く用があるので買ってきましょうか」とありがたいお声をかけていただき、ついに食べることができました。大感謝!!

カルビーが成型ポテトチップス界に参戦する理由

そもそも、カルビーが成型ポテトチップス界に参戦する理由とは何なのでしょうか? カルビーニュースリリースにはこのように書かれています。

成型ポテトチップス市場は近年大きな成長が見られず、横ばいで推移しておりましたが、本商品が本格参入することで、市場全体の活性化につながると考え、1998年から海外(ドイツ)OEM製造による成型ポテトチップス「チップスレッテン」をテスト販売するなど市場参入を試みました。
テスト販売を経て成型ポテトチップス市場に可能性を感じたため、2011年1月から自社R&D(研究開発)センターでのテストを開始し、2013年に共同開発したレシピを用いて、海外(ドイツ)OEM製造による「ポテトチップスクリスピー」を東北・信越エリアにてテスト販売を実施しました。
http://www.calbee.co.jp/newsrelease/160711.php

成型ポテトチップス市場に大きな成長が見られない、というのは確かにそうなのですが、カルビーがわざわざそこに参入する、というのは、もちろん勝算があるからなのでしょう。

そこで思い浮かぶのが、カルビーにとって、今やポテトチップスと並ぶ看板商品になっているのが「じゃがりこ」や「じゃがびー」などのカップ状の容器に入ったスナックです。
じゃがりこは、「カバンに入れて持ち歩けるお菓子」として開発されたということで、手を汚さず、そのまま卓上においてつまむことができるという点で、スナック菓子業界をそれこそ活性化した商品だといえるでしょう。
そして、成型ポテトチップスの利点もまた、手が汚れないということと、あの筒型の容器(その形を保つのが本来の役割であったとは思いますが)に入っているということで、食べ残して鞄の中に入れておいても、中身が割れてしまわない、という所にあると思います。
じゃがりこの発売が1995年、現在も北海道限定の人気商品であるじゃがポックルは2003年、そしてじゃがビーが2006年。上記のリリースをみると、たぶんじゃがりこの成功を受けて、その後のカップ型商品の開発と平行して、成型ポテトチップス界への参入が企画されたのではないか? と感じます。

しかし成型ポテトチップスの市場はけして大きくありません。コンビニエンスストアなどではフレーバーが豊富なじゃがりこなどと並べられることが多いため、その限られた棚の勢力図が今後どのように展開されるのかが気になるところです。

実際に食べてみました

前置きが長くなりましたが実食です。今回は比較対象としてチップスターうすしお味と食べ比べてみました。
 箱の中身
ポテトチップスクリスプはSサイズとLサイズの2種類展開となるらしく、今回食べたSサイズはチップスターの短筒タイプと同じ50gです。
しかし1枚は若干クリスプのが小さい。女性でも1枚を一口で食べられる大きさだと思います。

食べてみてまず気付くのはその堅さ。
パッケージにも「パリッと心地よい食感」とありますが、どちらかというと「ザクッ」という印象でした。
クリスプの後に食べてみると、チップスターはサクッとした、軽さを感じます。

うすしおとコンソメパンチの2種類展開ですが、どちらも、ポテトチップス版のフレーバーに忠実だと思います。というかこういうときは同じ配合の粉使うのかな?
でも個人的には、チップスが違うことで、こんなにも味が違うんだ、ということに驚きました。
先ほどザクッとしている、と書いたとおり、クリスプはかなり1枚の密度が濃いです。そのため、1枚を食べ終わったときの後味がかなり長引くような気がしました。
そしてポテトチップスと成型ポテトチップスの最大の違いがこの後味だと、個人的には思っています。
チップスターの場合は1枚が軽いので、後味もスッと引くのですが、クリスプは若干粉っぽさが続く。(ちなみにプリングルズの場合はフレーバーの濃さで押し切るタイプですね)

成型ポテトチップス独特のチップス感が好きな人にはいいかなと思いますが、個人的にあまり成型タイプを好まないこともあり、後味の軽い、チップスターの方が好きかな、と思いました。

とはいえコンソメ味に関しては、コンソメパンチが至高だと思っているので、コンソメ味を成型ポテトチップスで食べるなら、クリスプかな、とも思います。(まあじゃがビーでも出てるので、そっちという手もありますが)

パッケージについて

チップスターが紙の蓋であるのに対し、クリスプはプラスチックの蓋を採用しています。これもちょっと分別面倒だなと思うポイントでした。プリングルスも分別のことが気になって買い控えることが多いので、この辺りはなぜプラスチックを採用したのか(コストの問題でしょうか?)知りたいところです。

まとめ

結論からいえばチップスター派ではあるのですが、やはりカルビーが新製品を出す、ということにはわくわくしますし、得意フレーバーをたくさん持っているカルビーのことなので、今後の新商品にも期待は高まります。
チップスターも近頃地方限定シリーズをたくさん出しているので、相乗効果で成型ポテトチップス界も盛り上がればいいな…!と影ながら期待しています。

……ポテトチップスラブ!