ポテトチップス・ラブ

ポテトチップスについてのブログです

北海道土産の定番、ポテトファームシリーズとカルビーポテト

北海道土産の定番「ポテトファーム」シリーズ

カルビーのレーベル「ポテトファーム」シリーズには、北海道産のジャガイモを使用した魅力的な商品が多数あります。
Calbee+などで展開している箱型ポテトチップスなどと同様に、その後カルビー製品として全国展開されるものもあったりして、箱系はカルビーの試作の場にもなってるのかな?なんて思うことも。
そんなポテトファームの新作に気になっていたものがあったので、ダメ元でCalbee+をのぞいてみたところ、タイミングよくポテトファームフェアをやっていたのでここぞとばかりにあれこれ買ってみました。
(ポテトファーム製品は北海道で買うのも楽しみなのですが、通販もあるし、Calbee+ショップや物産展でも買えます!)
ついでにこれまで食べたことがあるものと合わせてカルビー系「北海道土産商品」の感想をまとめてみたいと思います!

燻じゃが

出ました新商品!これはすごーーく期待してたんですけど、すごーーーーくおいしかったです!「えっ?」「すごい」「めちゃくちゃおいしい」と1枚ずつ感動してるうちになくなってしまう。
簡単に説明すると「燻製にされた堅あげポテト」という感じなんですけど、スモーク感がとっても上品で、ホテルのバーでおつまみとして出てきそうな味。チップスも堅あげとはちょっと違って、手揚げに近い丁寧さを感じる。そして噛むごとに旨味が広がっていく芋の底力…。
1箱に3袋しか入ってないんですけど、1袋自分で食べてあとはお土産にしよう〜なんて思っても3袋自分で食べたくなっちゃうこと請け合いのおいしさです。

じゃがポックル

言わずと知れた北海道土産の定番商品。
発売当初「じゃがポックルっていうすごいおいしいポテトスナックがあるらしい」と聞いて憧れていたのを思い出します。
じゃがビーと似ていますがじゃがポックルに使用されているのは北海道産のジャガイモ&オホーツクの焼き塩なのに対し、じゃがビーは大量生産に合わせてアメリカ産のジャガイモを使用しているとのこと。値段もかなり違うので、これは適材適所の美味しさですね!(もちろんじゃがビーも大好きです)
じゃがポックル | 商品一覧 | ポテトファーム

じゃがピリカ

サイコロ状にカットされたじゃがポックル…という感じ。つかわれているジャガイモは3種類で、いわゆる普通のジャガイモの色をしている「トヨシロ」と、サツマイモの皮みたいな色の「ノーザンルビー」それから茄子みたいな色の「キタムラサキ」の3種類で見た目もかわいいです。ただ私には食べでがあまりないかもしれない…。お子さんのおやつとかに良さそう。
じゃがピリカ | 商品一覧 | ポテトファーム

いも子シリーズ

おかきの中に北海道の様々な海の幸が混ぜ込まれた、北海道土産の定番「開拓おかき」(北菓楼)のポテトファーム版、という感じ。釜揚げポテトチップスに乾物がミックスされたシリーズです。
現在は、

  • ホタテ風味のチップスにパリパリ昆布がミックスされている「いも子とこぶ太郎」
  • しょう油風味のチップスにブリーズドライの枝豆がミックスされている「いも太とまめ次郎」

の2作展開です。全方位的に好物しかないし、どちらもかなりおいしいです!
いも子とこぶ太郎 | 商品一覧 | ポテトファーム
いも太とまめ次郎 | 商品一覧 | ポテトファーム


そのほかにも、ポテトファーム商品にはコラボ商品の「ジャガJなどがあります。
ichinics.hatenablog.com

新レーベル「カルビーポテト」

カルビーポテトはカルビーの原料部門として独立する形で設立された、ジャガイモの生産、物流、研究などを行う会社。かつて小玉であったり、糖分が高かったりするジャガイモは通常のポテトチップスには使えなかったそうなのですが、そういったジャガイモの活用法としてじゃがりこを生み出した開発者の方が社長を務めているとのこと。
帯広に工場を構えてからはオリジナル商品の開発も行っており、北海道ではお土産用としてポテトファーム製品と一緒に並んでいると思います。

ぽてコタン

ザクザクした食感の「ハッシュドポテト」を揚げたようなポテトスナック
たまねぎ味と昆布味が出ていますがどちらも比較的薄味。箱に入っているときはいいですが、復路の状態で持ち歩いたりすると、壊れやすいのが少々難点。
https://www.calbee-potato.co.jp/products/processed/potekotan/

黄金ポテト インカのめざめ

北海道産のジャガイモ「インカのめざめ」を使用した薄いスティック状のポテトスナック
これも通常のポテトチップスには使用できない「糖度の高いジャガイモ」の1種類なんだと思います。噛むほどに「インカのめざめ」の甘みがじわじわと広がる、まさに素材の味を生かしたポテトスナック
https://www.calbee-potato.co.jp/products/processed/inkanomezame/


ポテトファーム製品もカルビーポテト製品も、素材を生かした北海道ならではのスナック菓子で本当にしみじみおいしい。なのでお土産にはもちろんおすすめなのですが、普段食べるスナック菓子としては少々お高いです。
それでも自分用にリピート買いしたい、と思うくらい別格だったのはやはり「燻じゃが」!
いも子シリーズと似たものはコンビニ向け小袋商品で展開してたこともあったので、ぜひ「燻じゃが」も、全国流通商品として新展開してほしいと思います!

2018年秋、ポテトチップスは「しょうゆ味」が熱い

この2018年秋、ポテトチップス界にかつてない「しょうゆ味」ブームがやってきました。
ポテトチップスにおける、私の推しフレーバーと言えば「バターしょうゆ味」なのですが、さらに細かく分類して、バターとしょうゆ、どっちが本命なの?と聞かれたら「しょうゆ」派なのです。

なので、各社から続々と「しょうゆ」味が発売されているここ最近は、毎日がまるでご褒美状態…。そんな2018年秋の「しょうゆ味」をまとめて紹介したいと思います。

カルビー

  • ポテリッチ 濃厚バター醤油味


カルビーのギザギザ系シリーズのポテリッチからは「濃厚バター醤油味」が出ています。現在北海道限定フレーバーになっている「バターしょうゆ味」よりもう少し甘味が強くこってりしたバター醤油味。

  • ポテトチップス のりと九州醤油味


九州限定の「九州しょうゆ味」に海苔をプラスした雰囲気の「甘い系」のしょうゆ味です。
南九州ファミリーマート25周年記念商品とのことですが、関東のファミリーマートでも購入することができました。

  • ア・ラ・ポテト 香ばししょうゆ味


カルビーからの秋のお便りこと「ア・ラ・ポテト」シリーズの名作、香ばししょうゆ味が今年は復活しています!
熱したフライパンにしょうゆを垂らしたような、しょうゆの香ばしさが味わえるギザギザカットのポテトチップス。これは私にとってベストしょうゆ味に近い大好きなフレーバーです!!

コイケヤ

  • じゃがいも心地 香り立ち醤油味


ヤマヨシ「厚さ2.0倍」や明治「じゃがまま」がない今、「分厚い系」唯一のレーベルとなった「じゃがいも心地」が今年は復活しています! おそらく2年ぶりかな? そして今年初のフレーバーが「香り立ち醤油」味です。コイケヤさんありがとう!
アラポテトの醤油よりは甘みがあるけど、九州醤油よりは塩気が強い…というバランス。大好きですが、「じゃがいも心地」2種の中では「岩塩の合わせ塩味」の方が好みかも。

  • KOIKEYA PRIDE POTATO 割烹白しょうゆ


コイケヤが最近出しているプライドポテトの「釜揚げ」シリーズの新作。11月5日の発売ホヤホヤです。
噛むほどに味が深まっていくようなバリボリした食感の奥から、「さばと昆布」の出汁と白しょうゆが絡んだ、どこか爽やかな味が浮かび上がってくる…。上品で格別に美味しいポテトチップスです。

ヤマヨシ

  • 燻製しょうゆ味


最近のヤマヨシはすごいです。なんかもう大当たりばかり出しているような気がする。そんな中でも格別に美味しかったのがこの「燻製しょうゆ」味でした。
燻製にしたしょうゆって食べたことないけれど、完全に燻製しょうゆの味だ…ってなる。味はかなり濃いめで、燻製の香りも楽しく、後を引く病みつきになるポテトチップスです。

  • 極深ポテト プレミアムバターしょうゆ味


ヤマヨシが9月に出した極深ポテトの第二弾!
コイケヤのスコーンなどにも使われているという「オイルスラリー製法」を用いたポテトチップスで、味がしっかりとチップスに染み込んでいる。
味はかなり濃いめだけど、かつてカルビーが出していた「Deepo」*1のような深めのウェーブカットで歯ごたえは軽くて口溶けが良いから、どんどん食べられてしまう。
このシリーズは第一弾の「焼きマヨネーズ」味もかなりおいしかったし、今後も定番レーベルにして欲しいです。それにしてもポテトチップスで「焼きマヨネーズ」味って発明じゃないですか? 

主なラインナップはこのあたりでしょうか。
同じ「しょうゆ」系でも各社全く違うアプローチなのが楽しい。
ここにあげているものはカルビーの「のりと九州醤油味」と以外は比較的手に入りやすいと思うので、今のうちにお気に入りをキープしておきたいと思います。
ヤマヨシの燻製しょうゆもそろそろ無くなってしまいそうなので、気になる方は見かけたら即確保をお勧めします…!

湖池屋の「天ぷらサクサク食感」がすごい!(&お知らせ)

湖池屋「PRIDE POTATO」シリーズでついに新しい「揚げ方」が誕生しました!
これまでは基本チップスの揚げと頑固あげシリーズ*1の揚げの2ラインがメインだったと思うのですが、ついに誕生した新しい揚げは「天ぷらサクサク食感」です!

この天ぷらサクサク食感は、「PRIDE POTATO」シリーズ1周年を機に始まった「湖池屋 JAPAN PRIDE プロジェクト」第一弾商品として誕生した「天ぷら茶塩」味から始まったのですが、正直ジャパンプライドの方に意識が行っており、和風フレーバーがいろいろ出るのかな〜? なんてのんきに構えておりました。
しかし第二弾となる「海老のかき揚げ」味で完全に理解しました。

1枚食べた瞬間にわかる「天ぷら感」!
通常のチップスよりはザクザクしていて、でも頑固あげラインよりは薄くて軽い。例えるならそう、まさに天ぷらなんです。
普通に食べても美味しいのですが、湖池屋揖保乃糸のコラボキャンペーンで「ぶっかき揚げそうめん」キャンペーンというのをやっていたので、ちょっと真似してみようと思いました。

ポテチ(R)でおかわり!ぶっかき揚げそうめんキャンペーン|株式会社湖池屋


キャンペーンは揖保乃糸なんですけども、家にこんにゃく麺(冷やし中華風)があったので今回はそれで代用です。麺とかき揚げだけではちょっと良心がとがめたのでオクラも載せてみました。これがポテトチップス常食者としてのカロリー&栄養バランスへのせめてものあらがい方です

個人的に、ポテトチップスが湿気るのは好きじゃないので半信半疑でやってみたんですけど、これ思った以上に「海老のかき揚げ」でした! 衣にまで海老の香りがして美味しいあの感じ!
そして麺の上に乗せてもあまり湿気らずパリパリザクザク感が無くならないので、麺と絡めて食べても食感が残る。味も濃いめなので、こうした麺に合わせる食べ方でも存在感があって、夏バテ気味の体でもさっぱり食べられるのではないかな? と感じました。
天ぷら茶塩の時もお茶漬けキャンペーン*2をやっていて、あのときは「ポテトチップスを濡らしたくない…」と思ってやらなかったのですが、湖池屋のオススメは正しかった…と心を改めたので、近日中にやってみようと思います。

フレーバーや芋へのこだわりだけでなく、新しい「食感」まで提案してきた湖池屋プライドポテトの活躍から今後も目が離せませんね…!

お知らせ

先日「マネ会」というサイトでポテトチップスの記事を書かせていただきました。

hikakujoho.com

このブログで書いてきたことのまとめにプラスして、ずっとやりたかったコンビニ棚の勢力図の話や揚げ方比較など、自由研究のようにとても楽しく書かせていただきました。
数日前にあげていただいてから、いろんな方の推しポテトチップスのお話を見れたり、色んな味を食べ比べてみたくなったなどのお声をいただいてとっても嬉しく思っています。
今後も、各社の工夫が凝らされた新商品との出会いを楽しみつつ、お気に入りの「推しポテトチップス」を増やしていけたらと思っています。
ポテトチップスラブ…!

カルビーの新作「納豆味」がおいしい!

25日にローソン限定で発売となったカルビーの新作「納豆味」。
納豆が好き、特にドライ納豆(成城石井で売っている手巻納豆が大好物)が好き、ということもあって発売前から楽しみにしていた新作を、今日ようやくゲットしました。
納豆味だし、カルビーだし、ということでかなり期待していたのですが、これが、本当に、めちゃくちゃ納豆だった!

納豆味のポテトチップスには「納豆フレーク」が添付されています。
フレークを取ってみると、「からし醤油味のポテトチップスに 納豆フレークをトッピング」と書いてある。

まずは納豆フレークをかけずに食べてみると、これは確かにからし醤油味でした。からし系のポテトチップスといえば、カラムーチョのマスタードを思い出しますが、これはやはり納豆に添付されているあのからしの味です。さらにカルビーの醤油系にハズレなしなので、これだけでも十分おいしい。でも納豆の気配は全くない。

そしていざ納豆フレークを投入。裏面に「まんべんなく混ざるようにしっかり振ってください」と書いてあったのでしっかり振ります。ファーストキッチンとかにある振るポテトの要領ですね。
そして袋を開いていざ実食…!
からし醤油の味にコクが出たな、と思ったその直後に、納豆を食べた時に感じる、あのねばっと感が追いかけてきました。
えっなにこれ納豆じゃん…と思ってもう1枚。完全においしい。まさに納豆ポテトチップスでした。
ちなみに口の中ではほんのりねばっとしますが、手で触れる分にはさらっとしています。

納豆味、と聞いた時、飛び道具的な面白ポテトチップスかな、ともちらっと考えました。
でもこれは本気の、まさに「納豆好きのための納豆味」ポテトチップスでした。恐るべしカルビー
納豆が好きな人、成城石井の手巻き納豆みたいなドライ納豆のお菓子が好きな人には特にオススメです!

いや〜念のため3袋買っておいて良かったです!ありがとうカルビー

ポテトチップス、持って食べるか開いて食べるか

ある日、いつものようにポテトチップスを食べながらふと「世の中の人はどんなポテトチップスの食べ方をしているんだろう?」ということが気になってきました。
今や「パーティ開け」は定番となり、最近は「スナックボウル開け」なんてスタイルも提唱されはじめています。私にとってそれはあくまでも非日常の開け方ですが、もしかしたらそれが定番、という方もいるのかも?と思い、

  • 「ポテトチップスを食べるときの開け方」
  • 「ポテトチップスは何人で食べるか、一気に食べきるか?」

という2点についてTwitterでアンケートをしてみました。

youtu.be
カルビー提唱のスナックボウル開け

私の食べ方

まず最初に自分のスタンスを書いておくと、私は「袋上部を開き、手に袋を持って食べる」派です。
私は4人きょうだいの長女として育ったこともあり、子どもの頃、ポテトチップスを含むお菓子は「みんなで食べる」のが当たり前でした。そして4人もいれば皿に出しても一瞬で無くなる→洗い物が増えてもったいないという理由で、基本は上部開きで回し食べ、1人の抱え込み厳禁、というスタイルに落ち着いていた気がします。
そのせいか、やがて自分のお小遣いでポテトチップスを買うようになった私は、多少は弟や妹に分けることもあれど、基本は袋を自分の手に持って食べるようになりました。所有権は自分にあると主張する意地汚いスタイルですね。4人もいれば、名前を書いたって目を離せば食べられてしまうので、権利を主張したかったら手に持っているしかないのです…。

現在の私の食べ方が「袋上部を開き、手に袋を持って食べる」なのは、その頃の延長線上だと思われるため、育った生活環境というのはその後のポテトチップススタイルにも影響を及ぼすものなのでしょう。


私のいつものスタイルです

「袋上部を開き、手に袋を持って食べる」というスタイルを採用している理由についでですが、
まず私にとって大事なのは、「袋の内部を見ることができる」という点なのです。
「大きいの、小さいの、小さいの2枚を一度に行ってからあの焦げ目がついてるの…」というように頭の中でフォーメーションを組んで攻略していくのが楽しい。ポテトチップスは私にとっての幕の内弁当です。
なのでポテトチップスを食べるときは基本ポテトチップスと見つめあっているし、同時に何かをするとしてもテレビをみるくらいで、手を使う作業をすることはほぼありません。手を拭くor洗うときが食べ終えたときです。
ただ、最近は一気に食べるのはよろしくない気もしているので(カロリー的に)、半分くらい食べて残りは翌日に残す場合もあります。そういうときは、できるだけ空気に触れないよう、上部を何回か折ってからクリップ的なもので止めています。

以上の食べ方を振り返ってみると、自分がポテトチップスを食べるときは

「ポテトチップスを食べるときは、袋の中を見ながら食べたい」
「残す際に、閉じやすい方法で開けたい=ポテトチップスを湿気させたくない」

という2点を特に大事にしていることに気づきました。

いろんな方の食べ方

  • 「ポテトチップスを食べるときの開け方について」

途中までパーティ開けと袋を持って…が同率だったのですが終盤で袋を持つ派が突き放す結果になりました。自分と同じスタイルでもあるので、予想通り……のはずなのですが、いくつかリプライをいただいて「袋を開けて机において食べる」派がかなりいるんじゃないかということに気づきました。いわゆる「夜神月スタイル」*1ですね。
そして、その項目はなかったために、これが袋を持って食べる派にカウントされている可能性もあるな、と思ったので機会があればまた形を変えて質問をしてみたいです。

そして意外だったのが「パーティ開け」の定着ぶりです。
個人的に、パーティ開けは「袋を閉じることができなくなる=途中で食べるのをやめることができない」「空気に晒してしまうことで室内の環境次第で湿気る」という2点が気になる開き方なのですが、これがある程度支持されているということは、ポテトチップスは複数人の集まりで食べる人が多いのかな?と考え、追加の質問もしてみました。

  • 「ポテトチップスは何人で食べるか、一気に食べきるか?」

圧倒的に1人で食べている!私もです!
ただ、パーティ開けが26%に対して複数人で食べる方が17%…ということは、1人でパーティ開きをしている層の人もいることがうかがえます。おそらくこれは夜神月スタイルと似たようなところにあって、ポテトチップスを食べながら、何か手を使う作業をしている人の食べ方なのかもしれません。
手を汚さない方法として「箸を使っている」というリプライも幾つかいただいたのですが、パーティ開きやスナックボウル開けは特に箸食べとの相性も良さそうな気がします。

まとめ

アンケート結果やいただいたリプライから、人によって、ポテトチップスを食べるときに「優先していること」が違うということがわかってきました。
例えば

「手が汚れない」
「周囲に散らばらない」
「洗い物がでない」
「他の作業をしながらでも食べやすい」

などなど。
私の優先ポイントは、先述したとおり「袋の中が見えること」と「湿気させないこと」なので、手に持って食べるタイプの人の大部分は勝手に同志だと思っていますが、これが盛大な勘違いである可能性もあるんですよね……。
そんなわけで、いろんな人の「最優先ポイント」は何なのかも改めて聞いてみたくなっています。

ポテトチップスって本当に楽しいですね…!

アメリカの定番カルビー「ホット&スパイシー味」をめぐる冒険

昨年、アメリカに売っているカルビー商品の中には「ホット&スパイシー」味というものがある、ということを教えていただき、いったいどんな味なんだろう? と気になっていたのですが、つい先日それを教えてくれた方がお土産に「ホット&スパイシー」味のポテトチップスをくださいました!(ありがとうありがとう)

タイトルはカタカナですけども燦然と輝くこの値札にアメリカの風を感じて嬉しい…。
(くださった方のブログもとても面白いです✨)
dcdemorouhi.hatenablog.com

仮説:「ホット&スパイシー味」はエスニカンなのか?

まず手にとって驚いたんですけども、アメリカのカルビー、パッケージの素材からして違います。
日本の柔らかいアルミ蒸着袋ではなく、もっと分厚くて丈夫なアルミ蒸着袋に入っています。賞味期限も日本のものは通常4か月ですが、これはおそらく6か月くらいあるっぽい。
裏面を見ると香港工場で作られているとのこと。
そこで私はピンときたのです…。
香港のカルビーといえば「エスニカン」!

エスニカン」は日本でも最近「お好み焼きポテト」「グリルビーフ」と一緒に復刻された80年代のヒット商品です。

ニュースリリース 『ポテトチップス「エスニカン」「グリルビーフ」「お好み焼きチップス」』 | カルビー株式会社

8年くらい前、香港旅行中にコンビニでこのエスニカンが売られているのを見つけ、こんなところで生きていたとは、と感激したのをよく覚えていました。
そして香港エスニカンについて検索してみると、なんと今も売られている様子。

しかもパッケージには「HOT&SPICY」の文字が…!

これはつまり、アメリカのホット&スパイシー味≒香港エスニカンなのでは?
そう思いついたので、せっかく復刻しているのだからとエスニカンを買ってきて食べ比べることにしました。

実食

結論から言うと、日本のエスニカンと、アメリカのホット&スパイシー味は別物でした。
まず揚げ方からして違う。日本のカルビーポテトチップスってあまり油っぽさを感じることがない、カラッとした食感なのですが、「ホット&スパイシー味」はもう少しディープフライという印象で、その分歯ごたえがザクザクしている。
フレーバー(粉)の絡み方も、アメリカの方がこってり感があります。見た目で違うのがわかるくらい。

左が日本「エスニカン」、右がアメリカ「ホット&スパイシー」。右のが少し色が濃いのがわかります。

そして味も全く違った。
系統としては似てるんですが「ホット&スパイシー味」は多分エスニカンには入っていない「花椒」が入っていると思います。
で、再び香港エスニカンのパッケージを見てみると「香辣味」と書いてある。
香辣とは四川料理における「花椒と唐辛子」の辛さの事。ということは、もしかすると、香港版エスニカンは日本のエスニカンとは違う味なのかもしれない。

というわけで、再び「アメリカのホット&スパイシー味≒香港エスニカンなのでは?」という仮説に戻ってくることになったのです。
こうなるといよいよ香港のエスニカンが気になってくるので、いつか食べることができたら追記をしたいと思います。
「ホット&スパイシー味」をめぐる冒険はまだ始まったばかり……。

そして改めて感じたのは、日本のポテトチップスの「芋」の美味しさです。
食べ比べてみると、日本のエスニカンは芋がちょっと甘く感じるくらいだった。この味が日本のポテトチップスの味なんだな、と改めて実感するとともに、特定の産地のジャガイモにこだわり、一定期間の出荷を見送る判断をした2017年のことを思い返して深く納得したのでした。

調べてみると、香港カルビーカルビーの「関連会社」扱いであり、カルビーにはその他にも中国やタイ、シンガポールやイギリスなどにも関連会社があるとのこと。
そのうち工場を持っている関連会社がいくつあるのかはわかりませんが、いつか世界各地のカルビーポテトチップスを食べ比べてみたいなと思いました。
いやーポテトチップスって本当に楽しいですね…。

2017・ポテトチップス回顧録

2017年はポテトチップスファンにとって忘れられない、エポックメイキングな1年になった。
今年はそんな書き出しで回顧録を書きたい…、なんて考えたのは5月のことでした。


そのきっかけとなったのは、やはりあの大規模な休売・終売期間でしたが、それだけではなく、2017年は長年膠着状態にあった「スナック菓子棚」の地殻変動が起きるのでは…? という予感を感じさせる1年だったと思うのです。

コイケヤのプライド

2017年最初の事件は、何と言っても2月の「KOIKEYA PRIDE POTATO」発売でしょう。
これはまるで、スナック菓子界の現状王者であるカルビーに対する、湖池屋の挑戦状のようでした。
この東洋経済の記事も最高で何度も繰り返し読みました。

だが、スナック菓子全体の市場が3000億円弱(日本スナック・シリアルフーズ協会などの調査、出荷額ベース)ともいわれる中、過半を握るのは業界のガリバーであるカルビーで、湖池屋は2位だ。
(略)
しかも小売りの現場では、いまやポテチのレギュラー品は、ドラッグストアなどでは2ケタ価格で売られていることも珍しくない。豊富な販促費やコンビニ向けのPB(自主企画品)などでマーケットを制圧するカルビーに対して、湖池屋はこの数年、辛酸をなめてきた。
http://toyokeizai.net/articles/-/147522?page=2

ここで打ち出してきたのが、2桁商品になりがちなレギュラー商品ではなく、いわゆる「高級路線」であるプライドポテトというのが本当に熱い。
近年では明治のザ・チョコレートなどもこの高級路線で成功した商品の一つだと思います*1
それから、長らくスナック菓子の新商品でTV CMが流れるということは減っていたのですが、この「KOIKEYA PRIDE POTATO」はCMも話題になっていた。自分が幼い頃好きだったTVCMに湖池屋のものが多かったので(カラムーチョの「ポテトが辛くてなぜおいしい!」はずっと大好きなキャッチコピー)このこともちょっと嬉しかったです。

カルビーがヘルシー路線に切り替えつつあった2013年頃、湖池屋もノンフライの「ポテのん」を出すなどの後追いがありましたが、カップ型スナックはじゃがりこJagabeeを擁するカルビーのほぼ独壇場ということもあり、定番商品となるには至りませんでした。またカルビー「堅あげポテト」の人気を追うかのような「頑固あげポテト」の発売(2014年〜)もありましたが、これも定番化には至らず。
対するカルビーは2016年にこれまで「チップスター」と「プリングルス」の2強状態であった成形ポテトチップス界に新作を投入、これはすでに定番になっています*2
そんなわけでコンビニエンスストアにおけるスナック菓子棚は長らく王者として君臨し続けているカルビーが、さらにじわじわと領土を広げる…といった様相を呈しておりました。

そんな中、2015年にコイケヤはオンラインショップを開店。開店記念に限定発売された「今金男しゃく」を使用したのり塩ポテトチップスは高評価を受け、今では毎年恒例の商品になっています。そしてコイケヤはおそらくこのオンラインショップの展開によって、プレミアム路線の手応えを得たのではないでしょうか。

2月の「KOIKEYA PRIDE POTATO」の発売時、コンビニエンスストアに専用のポップが立ち、初回発売の3品がズラリと並ぶ様子は、長らく膠着状態にあったスナック菓子界に革命が起きる予感を感じさせる光景でした。パッケージもかわいくて目を惹くし、湖池屋の新しいロゴマークも印象に残る。しかも3種とも期待以上においしい、という最高のデビューだったと思います。
売り上げも好調で、「秘伝濃厚のり塩味」以外の2品は長く品切れ状態が続いたほどでした。
※これはのり塩の人気がなかったのではなく、売上好調によって十分な供給が見込めないことがわかり一時的にのり塩のみの生産に絞ったことが原因とのこと*3)。
ただ、定番商品として根付くかはこれからだと思うので、1ファンとして、このレーベルを末長く活かしていって欲しいなと思っています。

ポテトチップス冬の時代とカルビー会長の名言

それから2か月も経たない4月、2016年の台風被害の影響によるジャガイモの収穫量不足が深刻化し、コイケヤカルビーが、一部商品を休売・終売するというニュースが発表されました。*4
コイケヤは2016年台風10号の影響によるコイケヤ北海道工場の被災(12月に操業開始)もあったので、2017年は特に厳しい状況だったのではないでしょうか。
nlab.itmedia.co.jp
コンビニエンスストアやスーパーなどのPB商品も多くがコイケヤカルビー製であるため品薄となり「ポテトチップスはお1人様1袋まで」などという貼り紙が出ていたお店も見かけました。

この期間のことは今後「ポテトチップス冬の時代」として長く記憶に刻まれることでしょう…。
しかしその記憶は、この最高にかっこいい、カルビーの松本晃会長の言葉とともにあるのです。(元記事が消えているためtogetterでの反応をリンクします)
「(販売休止・終了による)消費者のポテチ離れは100パーセントない。おいしいからだ」
togetter.com
「然り!然り!然り!」と応えたい気分になるお言葉です。
さすが王者は心強い。

百花繚乱の秋冬

個人的にはせっかくプライドポテトで攻勢に転じていたコイケヤの勢いが削がれないかとやきもきしていたのですが(&この期間私は原点回帰でコイケヤののり塩にどハマりしていました…)8月に入った途端、カルビーコイケヤから怒涛の新商品告知が始まったのです。
この辺りの感想についてはつい先日のブログにもまとめています。→
2017年のポテトチップスロス終了! - ポテトチップス・ラブ


カルビーが仕掛けてきたのは「48都道府県の味」シリーズ。これは長年定番商品だった地域限定味の掘り起こしのような新企画だったのだと思います。カルビーらしい規模の大きな企画で良かったのですが、個人的には正直、これまでの地域限定味の方がおいしかったなあという感想。ただ、定期的に新商品がドカンと並ぶのはやはり楽しくて良いです。
そしてこれだけではなくポテリッチ系の新作も沢山出ているのが嬉しい!

コイケヤはプライドポテトの新商品を次々に発表。オンラインショップでの先行発売なども取り入れながら、高クオリティの商品を連発していきました。
中でも印象深かったのは「カラムー超」「すっぱムー超」そして「KOIKEYA PRIDE POTATO 今金男しゃく 幻の芋とオホーツクの塩」です。特に「KOIKEYA PRIDE POTATO 今金男しゃく 幻の芋とオホーツクの塩」は、300円近い値段での限定発売でしたが、「芋の味が違うってこういうことか!」感をコンビニ商品で味わえるということで話題になりました。
ポテトチップスって本当に、鮮度と芋で味が変わる食べ物だと思うので、オンラインショップ以降のコイケヤがそこを売りにしつつあるのは本当に楽しみです。

私にとって2017年は、一時的にポテトチップスロスに陥ったものの、改めてポテトチップスの魅力に気付かされた1年になりました。
2番手とはいえ大御所であるコイケヤのプライドと挑戦。そして王者カルビーの揺るがぬ自信。そしてその間のヤマヨシの奔放さ(品薄期にパインアメ味とか出してた自由さが忘れられません/欲をいえば、ヤマヨシにはわさビーフだけでない定番ができるといいなあと思っています。2.0倍はダメなのかなあ。あれ大好きなので定番にしてほしい…)。
各社の現状に甘んじず我が道を行く姿はファンにとっては非常に心強く、ポテトチップスってやっぱり楽しくって美味しいなあと思いました。きっと、それこそがスナック菓子の魅力なのだと思います。

12月に入った現在もコンビニエンスストアのスナック棚には日々新作が現れています。そして、そのどれもが満を待して、という顔をしているのが最高に嬉しい2017年の年の瀬です。
どうか、2018年もたくさん魅力的なポテトチップスに出会えますように!
ポテトチップスラブ…!

*1:http://blogos.com/article/209355/

*2:ついにでた!カルビーの成型ポテト「ポテトチップスクリスプ」を食べました - ポテトチップス・ラブ

*3:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1507979

*4:ポテトチップスシェア3番手と思われるヤマヨシは原料となるジャガイモの生産地が異なるために難を逃れたとのこと