ポテトチップス・ラブ

ポテトチップスについてのブログです

アメリカの定番カルビー「ホット&スパイシー味」をめぐる冒険

昨年、アメリカに売っているカルビー商品の中には「ホット&スパイシー」味というものがある、ということを教えていただき、いったいどんな味なんだろう? と気になっていたのですが、つい先日それを教えてくれた方がお土産に「ホット&スパイシー」味のポテトチップスをくださいました!(ありがとうありがとう)

タイトルはカタカナですけども燦然と輝くこの値札にアメリカの風を感じて嬉しい…。
(くださった方のブログもとても面白いです✨)
dcdemorouhi.hatenablog.com

仮説:「ホット&スパイシー味」はエスニカンなのか?

まず手にとって驚いたんですけども、アメリカのカルビー、パッケージの素材からして違います。
日本の柔らかいアルミ蒸着袋ではなく、もっと分厚くて丈夫なアルミ蒸着袋に入っています。賞味期限も日本のものは通常4か月ですが、これはおそらく6か月くらいあるっぽい。
裏面を見ると香港工場で作られているとのこと。
そこで私はピンときたのです…。
香港のカルビーといえば「エスニカン」!

エスニカン」は日本でも最近「お好み焼きポテト」「グリルビーフ」と一緒に復刻された80年代のヒット商品です。

ニュースリリース 『ポテトチップス「エスニカン」「グリルビーフ」「お好み焼きチップス」』 | カルビー株式会社

8年くらい前、香港旅行中にコンビニでこのエスニカンが売られているのを見つけ、こんなところで生きていたとは、と感激したのをよく覚えていました。
そして香港エスニカンについて検索してみると、なんと今も売られている様子。

しかもパッケージには「HOT&SPICY」の文字が…!

これはつまり、アメリカのホット&スパイシー味≒香港エスニカンなのでは?
そう思いついたので、せっかく復刻しているのだからとエスニカンを買ってきて食べ比べることにしました。

実食

結論から言うと、日本のエスニカンと、アメリカのホット&スパイシー味は別物でした。
まず揚げ方からして違う。日本のカルビーポテトチップスってあまり油っぽさを感じることがない、カラッとした食感なのですが、「ホット&スパイシー味」はもう少しディープフライという印象で、その分歯ごたえがザクザクしている。
フレーバー(粉)の絡み方も、アメリカの方がこってり感があります。見た目で違うのがわかるくらい。

左が日本「エスニカン」、右がアメリカ「ホット&スパイシー」。右のが少し色が濃いのがわかります。

そして味も全く違った。
系統としては似てるんですが「ホット&スパイシー味」は多分エスニカンには入っていない「花椒」が入っていると思います。
で、再び香港エスニカンのパッケージを見てみると「香辣味」と書いてある。
香辣とは四川料理における「花椒と唐辛子」の辛さの事。ということは、もしかすると、香港版エスニカンは日本のエスニカンとは違う味なのかもしれない。

というわけで、再び「アメリカのホット&スパイシー味≒香港エスニカンなのでは?」という仮説に戻ってくることになったのです。
こうなるといよいよ香港のエスニカンが気になってくるので、いつか食べることができたら追記をしたいと思います。
「ホット&スパイシー味」をめぐる冒険はまだ始まったばかり……。

そして改めて感じたのは、日本のポテトチップスの「芋」の美味しさです。
食べ比べてみると、日本のエスニカンは芋がちょっと甘く感じるくらいだった。この味が日本のポテトチップスの味なんだな、と改めて実感するとともに、特定の産地のジャガイモにこだわり、一定期間の出荷を見送る判断をした2017年のことを思い返して深く納得したのでした。

調べてみると、香港カルビーカルビーの「関連会社」扱いであり、カルビーにはその他にも中国やタイ、シンガポールやイギリスなどにも関連会社があるとのこと。
そのうち工場を持っている関連会社がいくつあるのかはわかりませんが、いつか世界各地のカルビーポテトチップスを食べ比べてみたいなと思いました。
いやーポテトチップスって本当に楽しいですね…。